これはまがい物、得体が知れぬ
ファミリーメンタルクリニックさんの記事に触発されて、2ヶ月ぶりのエントリーです。
確かに最近のテレビの巧妙さには舌を巻きます。
裏を読みながらの視聴も大切かも知れませんが、私の場合はテレビを見ない、どうしても見たい番組はビデオに撮っておいて、後から巻き戻し、早送り、一時停止をを駆使して、自分のペースで見る、という対処法をとっています。
テレビがBGMのようにつけっ放しになっている状況が一番危険な気がします。
ワイドショーのアナウンサーが「なんと!」、「衝撃の…」、「前代未聞です。」、「このあとゆっくり…」などと、お決まりの台詞を吐く度に私の浅ましいB層耳はピクピク動いて、それなりの怒りや、同情、嘲り、感動をB層ハートが感じてしまい、自己嫌悪に陥るのです。
たとえコマーシャルでも、いやコマーシャルだからこそでしょうか、人を引きつけようとする手練手管は凄まじく、エログロナンセンスその他何でもありの状況と化しています。
さすが、50年の歴史を持つもはや老舗のメディアです。
この間のノウハウの蓄積を総動員して波状攻撃を受けたら、余程タフな精神の持ち主でなければひとたまりもないでしょう。
映像と音響の相乗効果は絶大で、私たちはフィクションとわかっていても、映画やテレビドラマを見て、怒り、笑い、涙します。
次々と現れては消えていく映像を、すべて理性のフィルターを通して検証しつつ視聴するのは困難です。
そこで私の達した結論は「テレビは見ないこと」でした。
既に半年が経過しましたが、何ら不自由を感じていません。
そろそろ、テレビを見ないと言うこと、テレビのスイッチを一斉に切って視聴率を下げると言うことが、ひとつの運動として起こってもいい気がするのですが…。
(2006.4.7)
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