これはまがい物、得体が知れぬ
ファミリーメンタルクリニックさんの記事に触発されて、2ヶ月ぶりのエントリーです。
確かに最近のテレビの巧妙さには舌を巻きます。
裏を読みながらの視聴も大切かも知れませんが、私の場合はテレビを見ない、どうしても見たい番組はビデオに撮っておいて、後から巻き戻し、早送り、一時停止をを駆使して、自分のペースで見る、という対処法をとっています。
テレビがBGMのようにつけっ放しになっている状況が一番危険な気がします。
ワイドショーのアナウンサーが「なんと!」、「衝撃の…」、「前代未聞です。」、「このあとゆっくり…」などと、お決まりの台詞を吐く度に私の浅ましいB層耳はピクピク動いて、それなりの怒りや、同情、嘲り、感動をB層ハートが感じてしまい、自己嫌悪に陥るのです。
たとえコマーシャルでも、いやコマーシャルだからこそでしょうか、人を引きつけようとする手練手管は凄まじく、エログロナンセンスその他何でもありの状況と化しています。
さすが、50年の歴史を持つもはや老舗のメディアです。
この間のノウハウの蓄積を総動員して波状攻撃を受けたら、余程タフな精神の持ち主でなければひとたまりもないでしょう。
映像と音響の相乗効果は絶大で、私たちはフィクションとわかっていても、映画やテレビドラマを見て、怒り、笑い、涙します。
次々と現れては消えていく映像を、すべて理性のフィルターを通して検証しつつ視聴するのは困難です。
そこで私の達した結論は「テレビは見ないこと」でした。
既に半年が経過しましたが、何ら不自由を感じていません。
そろそろ、テレビを見ないと言うこと、テレビのスイッチを一斉に切って視聴率を下げると言うことが、ひとつの運動として起こってもいい気がするのですが…。
(2006.4.7)
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コメント
TB ありがとうございました。こちらからもTBを送ったのですが,どうもうまく行きませんでした。
さて,森田氏のサイトにもあるように,マスコミが権力の手先となっていることはbloggerの中には真剣に議論している人達がいるのに,{B層}の人達に報道の影響が一番大きいようです。(笑)
自分で考えることが出来ないように ゆとり教育を取り入れているのではないかと思いますよね。
そして ある階級の人達は皆アメリカの高校大学を出るような社会になるのでしょうか・・・・
投稿: なかまた | 2006年4月 8日 (土) 21時37分
なかまたさん、コメント有り難うございます。
私がテレビのいやらしさを意識し始めたのは、「テレビ三面記事」の頃からでしょうか。(若い方はご存じないかもしれませんが…)
巨悪の方はほっといて、こそ泥やハレンチ犯のたぐいを「見てください、こんな悪い人たち、こんなとんでもない人たち、こんな非常識な人たちがいます。私たちはこんな事しませんよねえ。」という姿勢で、面白おかしく紹介していました。
お笑い系の人たちもプレゼンテーターに使っていて、まさに現今のB層向けテレビ報道の原点だったのだと思います。
投稿: panta | 2006年4月 9日 (日) 09時11分
年がばれるので、うちの記事では書いていませんが(笑)、私も、「テレビ三面記事」(という名前でしたっけ?ピン子さんがレポーターをやっていたものですが・・・。)が原点ではないかと思っていました。あれが、今のワイドショーの始まりですよね。テレビが権力者の不正を暴くことより、普通の人の犯罪を取り上げて、弱い者いじめをするところになりさがったのは・・・。当時はまだ、下品な番組(だけど、観てしまう。笑)扱いだったと思うのですが、今は、それが報道番組のような扱いで・・・、ゼッタイおかしいです。
投稿: とくら | 2006年4月 9日 (日) 21時14分
とくらさん、コメント有り難うございます。
きっと、とくらさんはかなりご幼少の頃にごらんになったのでしょう。\(^O^)/
私はこのブログを始めた頃から、自分でも随分テレビに拘ってるなあと思いますが、なにせテレビの本放送開始頃に生まれ、テレビとともに育ってきた世代です。
こんなモンスターになってしまったテレビを、何とかできないものでしょうか。
投稿: panta | 2006年4月10日 (月) 18時05分
コメントありがとうございます。
理解してくれる友達は少ないと思いますが
頑張ります。(^◇^;)
これからもよろしくお願いします。
投稿: ☆あっきー | 2006年5月12日 (金) 05時58分
☆あっきーさん、こちらこそ宜しく御願いします。
頑張って下さい。
投稿: panta | 2006年5月12日 (金) 18時11分
こんにちは、初めまして。ヘンリー・オーツさんのBLOGから参りました。
テレビなのですが、うちの母は家にいるときは、文字通りBGMのように自然にテレビをつけ、それが当然とばかりに視聴しております。姉も同じです。
母の場合、テレビがカラーになったら喜んだ、という世代なのでやっぱり思い入れがあるのでしょうか?
私は所謂若年層に属する立場なのですが、もうテレビ番組はここ5、6年ぐらいほとんど見ていません。特定の番組はビデオ等に撮って見る主義です。理由はCMがバカらしくて鬱陶しくて、見たい番組もほとんどないからです^^;
まずテレビをつける習慣がありませんので、私の場合テレビがなくても生きていけるよなーとほんとに思います。
でも、そういう風にテレビ離れ?をしていても、たまにテレビを見ることがあると、ボーっとしていると本当にその雰囲気にひきこまれ当たり前のように思ってしまいそうになります。怖いと思います。
投稿: Az | 2006年5月16日 (火) 18時23分
Azさん、コメント有り難うございます。
おっしゃるように最近つくづくテレビが怖いと思います。
何か、たががはずれてしまったように、暴力(ローマの闘技場的な格闘技)、エログロ(げてもの趣味)、馬鹿笑い(お笑い芸人とバラエティ専門タレントをひな壇に並べて…)と、見ている人の人格を崩壊させていくような番組ばかりになってしまいました。
CMもあの手この手で注目を集めようとするあまり、女性の肉体の露出に歯止めが効かなくなってきています。
見ている子供達が、女の裸は商品だと思いこむことが心配です。
私はAzさんのお母さんと同じテレビがカラーになって喜んだ世代なのですが、テレビはやめられます!
どうか、お母さんやお姉さんにも、テレビの怖さをお伝え下さい。
そして、テレビが殆ど伝えようとしない、「共謀罪」のことも話してあげてください。
投稿: panta | 2006年5月16日 (火) 20時54分
こんばんは、テレビってやめられますよね、テレビ以外に楽しみがあればわりと簡単です。
でも本人がやめたいと思わない限り無理というか
私はこの前の翼賛選挙のときも、母や姉に小泉さんにだけは
入れてはいけないよ、と言ったのですが無駄でした。
本当に話が通用しないので、恐ろしく思ったものです。
母はもう年が年なので自分の論理ができてしまっているのかな
と諦める感じでもありますが、姉の場合単純にメディアに疑いなどない、という感じです。
うちのブログにそのときの姉と話していたときの記事を書いておりますので、もしよろしければご覧くださいませ。
http://blog.drecom.jp/sist_boss_41/archive/323
投稿: Az | 2006年5月18日 (木) 04時42分