一人デモ、ネットデモ
私は生まれも育ちもローカルな人間なので、学生時代に過激派の小規模なデモを見た覚えがある程度で、市民の大規模な街頭デモというのは見たことがありません。
それでも以前はよくテレビで目にしたものですが、最近はテレビがデモ行進自体をあまり放映しないと聞きます。
共謀罪や教育基本法改正、憲法改正などまさにデモが必要なときに、デモ行進自体が過去の遺物化されそうな有様です。
私のような地方在住者にはなかなかデモに参加する機会もありませんし、もちろんプラカードを掲げた一人デモという手もありますが、相当な勇気が要るし効果も薄いでしょう。
そこで考えたのが、ネットデモです。
不特定多数の人々に自分の主張を伝えるという意味では、ブログだけでは不十分です。
その話題に興味を持つ特定多数の人のみが、来訪者の大部分を占めてしまいます。
これでは社会全体へのデモンストレーションにはなりません。
不特定多数への働きかけとするために、下記のようなメールの文章と他の一般ブログへのTB専用のエントリーを作りました。
*出頭通知*内務省公安部捜査4課
あなたは法令違反を犯した可能性があります。
24時間以内に最寄りの公安局に出頭してください。
驚かしてすみません。
内務省公安部なんて存在しませんし、もちろん出頭する必要もありません。
どんなに善良な方でも、こんな通知が来たら一瞬ひるんでしまいますよね。
私たちは心の中では様々な妄想を抱いているはずですし、その中には実行したら犯罪として処罰されてしまうことも含まれているかも知れません。でも、ご安心下さい。
今の法律では、頭の中で思っただけでは処罰されません。ところが現在国会で審議されている「共謀罪」が可決されてしまうとそうはいきません。
2人以上で何かたくらんでいると判断されたら、あなたが本当に悪事をたくらんでいるかどうかに関係なく逮捕されてしまうかもしれません。「共謀罪」では、あなたが悪事をたくらんでいるかどうかを判断するのは、あなたではなく警察や検察の人です。
あなたのそれまでの言動や行動が怪しいと判断されたら逮捕できるのです。
誰かに密告されたら、あなたの立場は相当危うくなるでしょう。
「おまえは過去にこんな事を言っていただろう!」と詰め寄られたら、あなたは反論できますか?"周囲の目を気にして、びくびく生きる"、まるで戦前の治安維持法や隣組制度を思い出しませんか?
冒頭に挙げた出頭通知が本当に来かねない世の中になってしまいそうです。「テレビで言ってないからそんなの嘘だ!」ですか?
では、インターネットができる方は試しに「共謀罪」と入力して検索してみてください。
実に250万件くらいも検索結果が出るでしょう。こんな法律、その内容を知った人は反対しないわけがありません。
だから、それを知った人たちがインターネット上で大騒ぎをしているのです。
ところが、テレビがほとんど「共謀罪」のことを報道しないので、インターネット以外のところでは全くもって大多数の人たちが、その存在さえ知らないのが現状です。テレビはなぜか、最近大事なことを全く言わなくなってしまっているのを御存知ですか?
民放は1日中馬鹿笑いと過剰な露出を垂れ流していますし、あのNHKさえも、国会での「共謀罪」の審議が白熱し始めた頃、7時のトップニュースは「大リーグの松井秀喜選手の骨折」でした。もうテレビは信用できないということをよく覚えておいてください。
そして是非ともインターネットで「共謀罪」を調べてみてください。
インターネットのできない方はできる人に調べてもらってください。「共謀罪」に賛成・反対以前に、テレビやマスコミを通して人々によく知らされてない状態で、こんな重要な法案が国会で成立しようとしていることが問題なのです。
「私は善良な一市民だから、関係ない」ですか?
戦前の「治安維持法」のことを思い出してみてください。
「共謀罪」と同様にテロから社会を守るとのふれこみでしたが、結局それが戦争に反対する人々の弾圧に使われ、「善良な一市民」達も密告をおそれて物言えぬ社会となり、破滅の道へと突き進んでいったではないですか。いきなり、ぶしつけに送られたメールを最後まで読んでいただいて有り難うございます。
とにかく多くの人にまず「共謀罪」を知って欲しくて、失礼を承知でお送りしました。もし、よろしければこのメールを少しでも多くのお知り合いに転送していただければ幸いです。
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