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2006年11月の5件の記事

2006年11月28日 (火)

左ということ

Tenanmon_1

知り合いの若い人の知人が私のビラを見て、「この人はだいぶ左だね。」と言ったそうです。最初ほめられたかと思いましたが、どうやら今の時代、「左」のレッテルはけなし言葉だったようです。


私によくコメントを下さる竹島島民さんへの返事でも書きましたが、私は最近の石原慎太郎さんが好きではありません。よその国やその国民を小馬鹿にした傲慢な態度を感じ取ってしまうからです(あくまでも私の主観ですから、ファンの方は気を悪くされないで下さい)。私は石原慎太郎さんに限らず、人を、とくに自分より弱い立場にある人を押しのけたり小馬鹿にする人が大嫌いです。これは国の場合でも同じで、古い話で恐縮ですが、私が中学生の頃のソ連のチェコ侵入や、20代の時の中国のベトナム侵攻(確か懲罰的侵攻などと言っていました)やその後のソ連のアフガニスタン侵攻も腹が立ってしょうがありませんでした。これは私がよくTBしあっている人たちにも共通の認識だと思います。


このあたりのところが、意識的にかどうかわかりませんが、「左」をけなし言葉に使っている方々の認識から抜け落ちているところだと思います。左=共産主義と決めつけ、従って中国や北朝鮮のすることには何でも賛成する人たちだという方向に持って行きたいようです。私は中国や北朝鮮で自由のために闘っている人たちも左だと考えています。要は全体主義に反対する勢力を広く左と考えています。政治学のせの字も知らない一町医者の幼稚な意見に過ぎませんが…。


何故このようなことを書くかというと、このあたりを間違えてとっているから、私たちをやり込めようとするとき、何かまるで水戸黄門の印籠のように北朝鮮による拉致事件を持ちだすのだろうなと思うからです。私は2人の子供の親ですが、いったい子を持つ親で拉致事件の当事者達に心を痛めない人がいるでしょうか。もし自分の子供が同じ目に遭っていたらと思うと気が遠くなりそうです。愛しい我が子を持つ親なら誰が拉致被害者の御家族を非難したり、揶揄したりするでしょうか。政府に不満を漏らした拉致被害者の御家族にブーイングを浴びせるようなことも決してしないはずです。


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2006年11月19日 (日)

ありがとう、沖縄!

Okinawa2

糸数さんが勝つことを想定して、勇み足で作ったエントリーです。(我ながら見通しが甘い)
一旦は削除しかけましたが、今日(23日)になって思い直しました。


沖縄の有権者(正確には今回の投票者)の半数弱が、今の自公政治にNoを突きつけていることがわかりました。もちろん国政選挙ではありませんから単純には解釈できませんが、決して少数派ではないと言うことに勇気づけられます。そういう意味で「ありがとう、沖縄」です。


一方全野党が共闘して立ち向かっても、自公の壁があと少し高かったこともはっきりしました。今は自民党にすり寄っているように見える公明党をいかにこちら側に引き寄せるかも大きな課題だと思います。公明党、創価学会を毛嫌いする人も多いですが、私の知る限り一人一人の学会員は日々の暮らしに追われる生真面目な人達です。新自由主義とは本来は対極に位置する人達だと思います。他の宗教の熱心な信者さん達もそうですが、今の精神的、経済的境遇からの救いをたまたま宗教に求めたと言うことでしょう。


そういう方々に今の政治状況をどうやって理解して貰い、連帯して貰えるかを探ることも大切ではないでしょうか。そんなことも考えさせられた今回の選挙でした。


いつもキラリと光る切り口を見せてくれるファミリー メンタル クリニックさん、この記事も興味深いものです。とくに最後の方の”緊急アピール”のパロディは必見です。


喜八さんからも、面白いTBをいただきました。できたらビラにしてみようと思います。

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2006年11月16日 (木)

コックリさん、お離れ下さい。

暴挙とはまさにこのことですね。安倍さんは翼賛的な傾向のテレビでさえ最近は問題点を指摘しつつあった教育基本法”改正”案を、野党が欠席のままでもごり押しするように衆院を通過させてしまいました。彼の非情で傲慢な面が遺憾なく発揮されたと言うことでしょう。とここまで書いて待てよと思ったのですが、この数日間の与野党の攻防で安倍さんが正面に出て国民にこの法案の必要性をじっくり語ったり、野党の党首と間接的にでもよいですから丁々発止で論戦したりということは皆無だったような…。
小泉前首相の場合は、裏で筋書きがあったとしても役者小泉ライオン丸としてうまく演じていた分、責任も非難も本人が引き受けざるを得なかったわけですが、安倍さんの場合何かとても空疎な感じがしてなりません。取り巻きのお利口さん達が御輿に担ぎ上げ、まるでコックリさんのようにそれぞれの責任が明確にされぬまま、そしてその分無慈悲で思慮の足りない政権運営がなされている気がします。
コックリさんで「使われたコインはいつもでも持っていると不幸になる」と言われているそうです。

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2006年11月15日 (水)

「強行採決の絵柄が無くてよかった」!?

小泉さんは日本の経済を”ぶっ壊して”格差社会を作り上げましたが、安倍さんは戦後民主主義の心をズタズタにしたいようです。”ボロは着てても心は錦”と唄の文句じゃないですが、安倍さんはその心まで思うままにしたいのでしょうか。
NHKの7時のニュースで教育基本法”改正”案の委員会可決が放送されていました。その中で「強行採決の絵柄が無くてよかった」と与党関係者が述べていたことが、わざわざテロップ付きでアナウンスされていましたが、NHKはそのことをどういう意図で放送したのでしょう。


福島県知事選、熊本市長選と敗北が続き、19日の沖縄知事選でも敗れたら機会を失うとばかりに無理矢理採決に持ち込んだのでしょうか。国政選挙ではありませんが、与党対野党の全面対決という意味で沖縄知事選にはおおいに期待しています。


委員会可決には持ち込まれましたが、まだ衆院本会議で可決されたわけではありません。FAX作戦などで私なりの戦いをしていこうと思っています。

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2006年11月12日 (日)

私の右翼が吠える時

現在完了形や現在進行形の話なので詳しくは書けませんが、複数の方の認知症と、臨終に関わりました。認知症の方の人間としての尊厳や、自宅で最後を迎えると言うことの困難さについて、今更ながらとても考えさせられる日々です。テレビのスイッチを入れると街は好景気で大企業は空前の利益だそうですが、そのほんの一部でも高齢者の人間としての最後の尊厳を守るために回して欲しいものです。皆さんの誰もが行き着く先のことです。テレビのチャンネルを変えると、セレブと言われる人々が何十万円、何百万円の買い物をさも普通のようにお笑い系のリポーターに自慢しています。かなり疲れていた私は煮えたぎる思いでテレビを消しました。

私の右翼が吠える時

調子よく儲けたセレブ達が、得意顔でブランド品をひけらかす。
そんな時私の中の右翼が吠え始める。
私は自動小銃を腰にため、奴らに向けて掃射する。
この世に貧者がいるかぎり、金持ちは恥と知れ。

権力に迎合したテレビ人達が、したり顔で時事問題を騙る。
そんな時私の中の右翼が吠え始める。
私は爆弾を腹に巻き、スタジオめがけて駆け急ぐ。
演出されたニュースに、真実の欠片もあるものか。

外国の言いなりの政治家達が、訳知り顔で基地問題を語る。
そんな時私の中の右翼が吠え始める。
私はロケットランチャーを肩に担ぎ、車もろとも基地に突っ込む。
そんなに大事な基地なら、自分の家に持ってこい。

カタカナ右翼よ、間違えるな!
お前達の背を押しているものこそ、真の敵だ!

国を売り飛ばした首相達が、さびれ顔で靖国神社に参る。
そんな時私の中の右翼が吠え始める。
私はステッキ銃を握りしめ、参拝客に紛れてじっと待つ。
兵隊達は何のため、どこの国と闘ったのか。



もちろん私は自動小銃も爆弾もロケットランチャーも仕込み銃も保有しておりませんので念のため。

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