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2006年7月2日 - 2006年7月8日の1件の記事

2006年7月 7日 (金)

勇ましいことを言う奴には気をつけろ!

7月5日は朝から、憂鬱な日でした。

Nanking_1

妻と毎日見るのを楽しみにしている「純情きらり」が放送延期になったからだけではありません。
どの局もまるで日本がミサイル攻撃を受けたかのごとき騒ぎようでした。
実際にはむしろ、ロシアの沿海州近くに向けて発射され、その付近の海上に落下しているようですが、ロシアのテレビや新聞も日本のように大騒ぎをしているのでしょうか?

早速、安倍官房長官が深刻そうな表情で何度も御登場です。
彼は北朝鮮に制裁を加えよという強硬派です。
聞くところによると日本の核武装にも前向きなようです。

確かに北朝鮮は、とんでもないことを繰り返す非常識な国かもしれません。
もし今度のミサイルが、コントロールを失って日本に限らずどこかの人口密集地帯に落ちていたらと思うとぞっとします。

でも、私は「なめられてたまるか、すぐ経済制裁を発動せよ!」とか、「北朝鮮のミサイル基地に先制攻撃をせよ!」とか、「日本も核武装して抑止力を持て」とかの勇ましい意見には与しません。

あなたは戦争になった方がよいと思いますか?
多少の犠牲を払ってでも北朝鮮を叩くべきだと思いますか?

よく考えてみてください。
その「多少の犠牲」になるのはあなたやあなたの愛するかけがえのない人かもしれないのですよ。
小泉さんも安倍さんも、金正日でさえもその「多少の犠牲」の中には絶対に入らないはずです。
あとで靖国神社に鯱張った顔をしてお参りには行ってくれるでしょうが、残された家族はそれで救われるとでもいうのでしょうか?

とにかくどうしたら戦争にならずにすむかをみんなで考えなければならないときに、どうしてテレビや新聞は、国民に冷静な議論を呼びかけず不安を煽るようなことばかりまくしたてるのでしょうか。
今朝のテレビもあいかわらず、北朝鮮はあんな事をしようとしている、こんな事をたくらんでいると、芸能情報での常套句「何と…」、「衝撃の…」の連発です。

テレビを見ている人たちには今にも北朝鮮が攻め込んでくるような不安感を抱かせるような報道の仕方です。
その不安につけ込んで、”自衛隊の偵察や攻撃能力を高めるために防衛予算を増やさなければならない”、”防衛庁を国防省に昇格させよう”、”北朝鮮の脅威から守ってもらうためにはアメリカに3兆円を貢いでも安いものだ”、”自衛隊が先制攻撃できるように憲法を改正しよう”、”スパイを防ぐために共謀罪はやはり必要だ”などの意見が出てきそうで心配です。

でも冷静に考えてみましょう。

北朝鮮が危険を冒して日本に攻め込んで、これを占領し支配する能力や意志が果たしてあるでしょうか?
もちろん、ミサイルを数発撃ち込むことは可能かもしれません。
でもそのことを防衛予算を増やしたり、防衛庁の省への格上げや、アメリカに大枚を貢いだり、憲法を改正することによって完全に押さえ込むことができるでしょうか?
共謀罪があったらミサイルは跳ね返されるのでしょうか?

私には無理だと思います。
なにせ北朝鮮は隣国みたいなものです。
ミサイルはあっという間に届き、必ずどこかが犠牲になるでしょう。

挑発に乗って経済制裁をすれば、相手はますます硬化してくるでしょう。
そして必ずこちらのはらわたが煮えくり返るような行動に出てくると思います。
そうしたらまた「なめられない」ために、更なる制裁を加えるのでしょうか。
行き着く先は戦争でしょう。

くりかえしますが、戦争になって死ぬのは日本の私やあなたや、北朝鮮の私やあなたです。小泉さんや安倍さんや金正日さんではありません。

冒頭の写真は、侵略戦争を美化する人たち”捏造写真”だと断じるものを敢えて使いました。
捏造かどうかは写真に写っている人たちが、一番よく知っていたでしょう。

平時でも、同じ国民同士でも、光市母子殺人事件や栃木リンチ殺人事件のような残虐なことを人は平気でします。
まして憎しみあって戦争をしているときに他国民にどんな仕打ちに出るかは推して知るべしでしょう。
実際中国での日本だけではなく、第2次大戦中のヨーロッパでも、ベトナム戦争でも、パレスチナでもイラクでも人は数限りない残虐行為を繰り返しているではありませんか。

戦争が始まれば、日本の私やあなたや北朝鮮の私やあなたは、この刀を振り上げている人、そのもとで観念している人、周りでニヤニヤ笑っている人のどれかを演ずることになるのだと思います。

そして、小泉純一郎も安部晋三も金正日もブッシュもこの写真の現場からは遠く離れたところにいるはずです。

勇ましいことを言う奴らに騙されてはいけません。

教訓Ⅰ   詞・曲 加川良

命はひとつ 人生は1回
だから 命を すてないようにネ
あわてると つい フラフラと
御国のためなのと 言われるとネ

青くなって しりごみなさい
にげなさい かくれなさい

御国は俺達 死んだとて
ずっと後まで 残りますヨネ
失礼しましたで 終わるだけ
命の スペアは ありませんヨ
(以下略)

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