日本て独立国じゃなかったの?
「太田光の私が総理大臣になったら...秘書田中。」という番組、評判はよく耳にしていました。さりとて夜ゆっくりテレビを見る余裕もなく一度も見ずに終わっていたのですが、先日とうとう見ることができました。
「マニフェスト:アメリカとの同盟関係を一旦白紙にします」編をニコニコ動画の小さな画面で見ました。最初に”太田総理”のマニフェストが発表され、一部ドラマ仕立てになった解説映像が続くのですが、あの「年次改革要望書」が出てきたり、いかに日米同盟が日本にとって隷属的なものかという論調でした。”太田総理”を挟んでマニフェストに対する賛成派と反対派が左右に陣取る配置になっていますが、年次改革要望書は日本側からもアメリカに出されているという反対派の発言は、「そんなのはずっと無視され続けている」と共産党の人に一蹴されていました。反対派の席にいる米人女性から「一度白紙にしてみたら? そうしたら日本人もその有り難みがわかるでしょうよ」的な本音とも言える高慢な発言があったり、小倉優子の「日本て独立国じゃなかったの?」発言が飛び出したりとなかなか興味深い内容でした。
議論が戦争のことに及んだ際に、”太田総理”が「おれは(自衛隊員など)他人を戦場に行かせといて自分は平気ではいられない。戦争になったら俺も戦場に行くから、石破(元防衛庁長官)さん、あんたも一緒に行こうよ!」と絶叫調で何度も何度も呼びかけていました。これには石破本人を始め反対派からは何ら有効な反論が返せずタジタジのようでした。恐らく自分たちの今のステータスは「余人を持って代え難し」と思っていて、戦場の露と消えるのは勿体ないということでしょう。自衛隊員を犬死にするかも知れない戦地に平気で送れても、自分たち自身がそこで死ぬことは国家の大きな損失だと考えているのでしょう。
番組内ではこのマニフェスト、賛成9票、反対15票で否決されましたが(ただし冒頭では反対だった人が一人賛成に回っています)、一般視聴者の投票では賛成48%、反対52%と僅差なのは、当を得た解説のせいでしょうか、はたまた”太田総理”の魂の叫びが届いたせいでしょうか。
それにしてもしたり顔をして米国への隷従が最良の選択かの如く、米国人と一緒になって得々と語る日本人が少なからずいることには呆れ返ってしまいました。いまこういう人達がこの国を牛耳っているのだなということがよくわかりました。
太平洋戦争に散った兵士達は彼らをどう思うでしょうか。私の右半分を占める愛国的なマグマがひたひたとせり上がってくるのを感じた十数分でした。
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 日本て独立国じゃなかったの?:
» 【WorldNetDailly】アッバス議長「BBC記者ジョンストンはまだ生きている」,身代金5... [エクソダス2005《脱米救国》国民運動]
WND(WorldNetDailly)エルサレム支局発:
アッバス議長: BBC記者はまだ生きている
WNDの続報「ジョンストンは500万ドルの身代金のためガザに拘束されている」
投稿: 2007年4月19日午後3時19分東部時間
アーロン・クライン
(C) 2007 WorldNetDaily.com
エルサレム--パレスチナ自治政府議長マフムード・アッバスは今日(4/19),誘拐されたBBC記者アラン・ジョンストンは生きていて,ガザ地区のあるパレスチナ人一族(clan)によっ... [続きを読む]
受信: 2007年4月20日 (金) 08時58分
» 美しい国と憲法 [ 反戦老年委員会]
tani先輩に「日本国憲法」第二章ならびに補則の掲載を忝なくし、よって茲に「大 [続きを読む]
受信: 2007年4月20日 (金) 14時24分
» 「憲法改正手続き法案」超スピード審議 [競艇場から見た風景]
参院憲法調査特別委員会で早期成立を目指し「国民投票法案」は、超スピードで審議されてます。このままだとアッと言う間に成立してしまいます。 「利権家」どもにデタラメな法案が創られてしまいます。 民主党はまったく頼りになりません!参院憲法特別委:3日連続開催に 与..... [続きを読む]
受信: 2007年4月20日 (金) 16時03分
» 『我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る』 [喜八ログ]
結論から言えば、これは大変な良書です。憲法を守り平和を守りたいという方はぜひとも手にとって読んでみてください。今回は防衛庁官房長をつとめた竹岡勝美(たけおか・かつみ)さんの発言を紹介します。... [続きを読む]
受信: 2007年4月21日 (土) 08時12分
» 政府は、暴力団撲滅に本気になれ! [ふじ香の思うこと]
||#ffffff style=font:11pt; `` 長崎市長が暴力団員によって、射殺された事件があったばかりだというのに、きのうは、やはり[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070421-00000005-mai-soci 暴力団極東会系金原組の竹下祐司容疑者が金原組と関係がある職業不詳の横山円さんを射殺し、自宅アパートに篭城し、パトカーに銃を9発撃ち、パトカーを破損させるという、白昼に銃を使った殺人事件、連続発砲事件]が起きました..... [続きを読む]
受信: 2007年4月21日 (土) 11時40分
» 巨悪の根を引っこ抜きたい [とむ丸の夢]
地中に根を伸ばし、冬の間はゆっくりと眠っていた花や木々が、今次々に花を咲かせています。 薔薇もどんどん花芽を膨らませていますが、この季節、特に見事なのはボタンでしょうか。 あの花を見て香りを嗅げば、だれ... [続きを読む]
受信: 2007年4月21日 (土) 11時48分
» 参院補選は沖縄が勝負!+小泉メインの区議パンフ?+党首討論 [日本がアブナイ!]
明日22日には、統一地方選の投票日である。
わが東京では、区部で13区長選と21区議選、市部で7市長選と20市議選が行なわれる。
そして、22日には沖縄、福島で参院補選の投票も行なわれる。
アンチ安倍自民党&日本のアブナイ流れを止めたい私にとっては、この補選は本当に大事な
大事な選挙である。<何とか野党側に2勝して欲しいよ~~~!(*_*)>
民主党の小沢代表は、20日に沖縄での演説で、「沖縄補選は単なる参院の1議席ではない。
日本の将来を左右する参院選の帰... [続きを読む]
受信: 2007年4月21日 (土) 13時39分
» 与党暴走、国民投票法を廃案に [再出発日記]
国民投票法に反対あるいは慎重審議を求める方にTBしています。MLで知ったのですが、国民投票法案を与党単独で衆院強行採決したあと、それでも少なくとも参議院で採決が問題になるのは6月になってからだと思っていたら、与党は5月中旬にも決めようとしているらしいです。こ...... [続きを読む]
受信: 2007年4月22日 (日) 00時15分
» やっぱりアベ総理は2枚舌 [とむ丸の夢]
20日金曜日の教育再生特別委員会で、中山成彬が長い発言をして、その中で慰安婦についてもずいぶんと自説を主張していました。 この方は「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会長で、米国議会調査局の報告書では、歴史修... [続きを読む]
受信: 2007年4月22日 (日) 12時09分
» 【コラム的日記】長崎銃撃事件でふと、思い出した、酒田の佐高さん。 [【くう特捜部】ログ]
〜 〜 〜
17日午後7時50分ごろ、長崎市大黒町のJR長崎駅前で、同市の伊藤一長(いっちょう)市長(61)が男に撃たれた。伊藤市長は救急車で同市の長崎大付属病院に運ばれたが、容体は心肺停止状態。男は現場で取り押さえられ、長崎県警は殺人未遂容疑で現行犯....... [続きを読む]
受信: 2007年4月22日 (日) 21時32分
» 自民・公明は、なぜ急ぐ「国民投票法案」の成立 [競艇場から見た風景]
「民主党」が衆院に続き対案を提出することを決定したこともあり、与党内には「無理に5月3日にこだわる必要はない」(自民党幹部)との意見も出始めているらしい、何しろ腰抜け「民主党」なので殆ど期待出来ない。 成立視野に投票法案で攻防 与党、審議加速へ 国会は週明..... [続きを読む]
受信: 2007年4月23日 (月) 04時06分
» 愛国なら護憲でしょ [BLOG BLUES]
「Under the Sun」の仲間である「とりあえず」が、
またまた素晴らしいエントリーをアップした。「護憲と改憲」である。
改憲賛成という方に、ぜひ読んでほしい内容です。現下の政治状況においては、
護憲こそが日本国の独立を担保するものであり、改憲は米国の世界戦略に
日本を組み入れる、属国的選択であることが示唆される。
現憲法の問題点は、自衛権が明記されていないことであり、
改憲勢力はそこを衝いて来る。この攻勢に対する護憲勢力の反論が
「平和の尊さ」では、勝敗の行方は明らかだろう... [続きを読む]
受信: 2007年4月23日 (月) 14時21分
» なぜテロと言わないのか [はじめの一歩]
長崎市長の伊藤一長さんが狙撃され亡くなりました.ゆうべは一報を耳にし,ここにも何も書けませんでした.伊藤さんを殺した者の背後にある何かと,ひょっとしたら自分が何かしらつながっているように感じて,ものすごく重い気持ちになります.昨日から今日にかけて,限定的ながらいくつかのメディアの報道に触れました.普段はあれほどテロについて言っているのに,なぜ今日はテロと言わないのでしょうか.
家に帰ってきて,いつも読ませていただいているブログを読んで回ると,そんなこともなくて,ちょっとだけほっとしました.
... [続きを読む]
受信: 2007年4月23日 (月) 21時21分
» 選挙が終わっても、やっぱりヤバイ国民投票法案 [逍遥録 -衒学城奇譚-]
こんばんにゃ。
先日の日曜日は統一地方選の後半でしたが、みんな行ったかい?
夏の参議院選の前哨戦として注目の、福島と沖縄の補欠選では、与野党の候補者がそれぞれ立候補して、わかりやすい対立の図式となりましたが、結果は福島では民主候補、沖縄では自公候補がそれぞれ... [続きを読む]
受信: 2007年4月24日 (火) 01時14分
» 都知事選外伝〜パスティーシュ極左外山恒一 [BLOG BLUES]
僕の本性はRollin' Stone。
転がり行くものには相身互いで、
とりあえずフォローの姿勢だ。
おっ、サリンジャーっぽいってゆうか、最近の若手の芥川賞作家
みたいじゃん。イケてるプロローグ。
都知事選の告知後、数日経ったある朝。
朝刊といっしょに選挙公報が配達されて来た。
有力泡沫に関係なく僕は、紙面に並べられた順に最後まで読んで行った。
トップバッター紀章クンの文面がしっかりしてたのが大きい。
ハナでつまずくと読む気が失せるからね。
2番手が、前回エントリーで... [続きを読む]
受信: 2007年4月24日 (火) 13時07分
» 「めぐみさん参院選直前帰国の演出で自民圧勝、謀略の筋書き」警戒せよ、先回り予告バナー貼りまくりで茶番演出を無効化しよう! [雑談日記(徒然なるままに、。)]
今日のお勧めエントリー「安倍が改憲を急ぐわけ」「疲弊する米軍 」【田中宇の国際ニ [続きを読む]
受信: 2007年4月25日 (水) 08時26分
» 安倍政権の「体制変革」に反対します [喜八ログ]
つねづね、私(喜八)はこう思っております。安倍晋三政権による強引な《憲法改正》や《共謀罪設立》の試みは「国の最高法規である日本国憲法に対する不当な攻撃」に相当するのではないだろうか? さらには「憲法を意図的に蹂躙する《憲法停止クーデター》の疑いが濃い」と。... [続きを読む]
受信: 2007年4月25日 (水) 12時51分
コメント
番組サイドは元外交官原田氏の発言を大幅にカットしたそうです。
特にケビンクローンの世論誘導的捏造を徹底批判論破した場面だったそうです。
本人が講演にて発言。
投稿: ななし | 2007年4月20日 (金) 13時47分
こんにちは。TBありがとうございます。太田総理の主張は、義に訴えてますね。憂国の情を持つ真摯な右派の方や、自衛隊の方々に説得力を持つものだと思います。国民投票法案は、今国会で可決成立するでしょう。僕らは、ハンディキャップマッチを戦うことになる。全知全能を振り絞りましょう。僕は、自衛隊を護憲側につけられるかどうかが、勝敗を決するだろうと見ています。旧稿ですが「愛国なら護憲でしょ」、再度TBさせてください。
投稿: BLOG BLUES | 2007年4月23日 (月) 14時41分
ななしさん、返事が遅くなり大変失礼しました。
貴重な情報有難うございました。
原田武夫氏のブログで確認させていただきました。
投稿: panta | 2007年4月23日 (月) 21時56分
BLOG BLUESさん、こんばんは。
「愛国なら護憲でしょ」の記事読ませていただきました。太田総理の絶叫には私も心を動かされました。BLOG BLUESさんのおっしゃる「自衛隊を護憲側につけられるかどうかが、勝敗を決する」という意味がよくわかります。この辺をヒントに私も無い知恵を振り絞って、しかし理に流されず義に訴える事が出来ればと思っています。
投稿: panta | 2007年4月23日 (月) 22時12分
個人的には戦線に自ら突っ込んでいくような
発言をする上官はその時点で、信用できないです。
戦場に出るのやめてください、味方が死にますので。
上の人間は自信を持って、
座していて戦争が終わったら
責任を取るのが仕事です。
投稿: 夏樹 | 2007年4月25日 (水) 06時26分
夏樹さん、初めまして、コメント有り難うございます。
戦争が始まった場合あなた自身はその座して責任を取る上官の立場になるのでしょうか。それとも馬鹿な上官に死なされる立場なのでしょうか。あなたの御兄弟(おられたらです)や親戚、友人、知人がそれぞれどうなるかもよかったら考えてみてください。(決して非難して言っているのではないので誤解されないでください。)
投稿: panta | 2007年4月25日 (水) 07時43分
夏樹さん初めまして。
夏樹さんに質問なのですが、戦争が終わって責任を取るという仕事は、戦争に勝利した場合ですか?それとも敗れた場合ですか?
どちらのケースに転がるかにより、責任の取り方というものもずいぶん変わってくると思います。また、責任を取ったからと言って、戦死者一人一人の「命」がかえってくるとは、到底思えません。
上官がいて、初めてまとまりを持つことも確かですが、臆病な私としては、出来るならば戦争は起こって欲しくありません。
投稿: 一心 | 2007年5月 2日 (水) 21時59分