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2007年5月11日 (金)

神の手

Kaihoken

日本が世界に誇る国民皆保険制度は1961年(昭和36年)に整備完成されていますので、子供の頃しょっちゅう風邪を引いていた私は小学校入学前後からその恩恵を受けていることになります。私はこの国民皆保険制度のなかで育ち、医師となり、その後は保険医としてこの国民皆保険制度の下で20年近く診療にあたってきました。この間私自身も経済的、社会的理由で医療の恩恵に浴せなかったことは皆無ですし、診療を預かる立場からも経済的・社会的理由から病気の方の治療ができず悔しい思いをしたことはありませんでした。今まではそれが当たり前でした。

この間、診療報酬は改定のたびに常に引き下げられ、たとえ同じ人数の患者さんに同じ治療をしていたとしても病医院の収入は減り続けていくことになります。それでも毎日の診療に追われて問題意識にも乏しく、事ここに至るまで何の意思表示もできず、行動もとれずに来てしまったというのが正直なところです。それどころか”国の予算が足りないのだから私たち医者側の収入が減っても仕方がない、病気の人の役に立ちたいと思って医者になったのだから、家族がそこそこに暮らしていけるだけの収入があればまあいいか…”とさえ思っていました。

今でも私はそれで病気の方が、支払い能力の有無にかかわらず、いつでもどこでも診療が受けられる皆保険制度が維持できるのであれば、そして患者さん側の負担が少しでも減るのであれば、診療報酬の引き下げ自体は甘んじて受け入れる覚悟があります。しかるにどうでしょう、患者さんの窓口負担率(診療全体にかかった金額のうち、病院の窓口で患者さんが実際に支払う金額の率)は軽減されるどころか引き上げられる一方で据え置かれさえしていません。今や一般の方はすべてが3割負担、来年からは高齢者まで今までの倍額の2割負担になる始末です。

さらに、やはり来年から75歳以上の後期高齢者(と勝手に厚労省が名付けています)が強制的に加入させられる、民間保険と併用(50-80誰でも入れますなどと言ってさかんにテレビでCMが流されている外資系保険はそのための高齢者囲い込みが目的と聞いています)しなければとても満足な治療が受けられそうにもない保険制度が新たに始まります。混合診療の解禁といい「いつでも、どこでも、誰でもが安心して医療が受けられる」という日本の国民皆保険制度が音を立てて崩れようとしています。

Kateiigaku

ところで以前から民放の妙に不安感を煽るような構成の病気バラエティ番組が気になっていましたが、昨今はやたら”神の手”だとか”スーパードクター”などと銘打った番組が増えてきた気がします。こういう番組を見ていつも思うのですが、まるで世界にその人一人しかそういう治療ができないかの如く演出されていますが、果たしてそうでしょうか。もちろん私のような凡医とは較べるべくもないですが、この広い世界、否、狭い日本でさえ同様の腕をお持ちの”スーパードクター”は少なからずおられるはずです。またそうでなければ駄目なのです。医療は万人のための科学であり技術であって、秘伝や魔法ではありません。どんなに超絶の手技を身につけていてもそれが少数のものに独占された門外不出のものであっては何の役にも立ちません。

もちろんテレビで紹介されている”スーパードクター”もそのことは十分知っておられてその手技の普及や後進の育成に余念がないこととは思います。テレビがことさら”スーパー”だとか”神の手”だとか言って強調するのは、高額の患者負担が前提の、少数のハイクラス向けの医療の存在を許す新自由主義的な考えを植え付けようとしているのではないかと勘ぐってしまいます。テレビに絶望している私の疑心暗鬼に過ぎなければよいのですが…。

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コメント

アメリカの日本にたいする年次改革要望書の中の医療改革じゃないですけど、アメリカの保険会社の利益のために、公的医療を少なくした分、民間の保険会社に回してるんですね。
公的医療が少なくなれば病院も少なくなって、また民間の病院が増えれば利益を追求することを優先して患者の命を二の次になる。病院を捜す労力もかかる、病気になっても、馬鹿高い医療費を払うかしかない。
郵政民営化の狙いも簡保を市場に開放してそれを外資保険がごっそりいただく腹なんでしょう。
アメリカの首脳と何度も会合を開いた竹中は日本の個人金融資産や銀行や保険会社などを外資に売ったわけです。
アメリカの保険会社のほうが消費者にとってサービスはいいかもしれないが、アメリカの保険会社のさばらせることによるリスクは大きい。

マイケルムーアがアメリカの医療問題をとりあげたドキュメンタリー映画を制作しているようだが、病院で命にかかわる手術を医療費が払えないから受けさせてくれず、保険屋とグルになっている病院の院長にピストルをつきつけて手術をうけさせるように命じる親がアメリカで問題になっているように、日本はそのあたり慎重にならんといかんですね。

投稿: ソクラテス | 2007年5月11日 (金) 13時56分

ソクラテスさん、こんばんは、コメント有り難うございます。

異議を唱える手段を持たない高齢者を狙い撃ちにし、一方では若い世代への御機嫌とりのように幼児の窓口負担を無料化(もちろん無料化自体に反対しているわけではありませんが)したりと本当に姑息です。
私の親などをみていても不満はあるものの、誰に訴えることもできず、最近では選挙さえ行けず(80代の父の運転が危うくなりました)、諦めるしかない状況です。
若い人には何十年後かには(いや今の流れではもっと早く)結局自分に降りかかってくることとして考えて欲しいものです。

マイケル・ムーアのアメリカの医療問題をとりあげたドキュメンタリー映画、観てみたいですね。

投稿: panta | 2007年5月11日 (金) 20時45分

panta さん,こんにちは.先週から肺炎と腎炎を併発して,かなり退屈モードです(今はトイレの中から無線 LAN). 病気のせいでしばらくおじゃましてないうちに深刻な話題が2つも出て,うーんとうなっています(カマグが必要な意味じゃないです).

神の手とかドクターコトーとかいう単語は,偶然蒲団交換のために談話室へ移動させられて,散らかってる雑誌から知りました.実は私,少女マンガにしか興味がないもので,少年マンガでブラックジャックまがいのマンガが流行ってるとは全く知らなかったのです.

四半世紀くらい昔から,アメリカでサイコ・セラピストという,心理カウンセラーやら精神科医やら分からん鵺みたいなのが高い謝礼を取ってまるでスーパーカウンセラーの如く振る舞ってたのを記憶しています.今でもこの悪習は続いているのですけど,金儲けのためならどのような技術も「医術」として認めるという姿勢には正直言って呆れますね.panta さんの言われる通り,医学や薬学と言っても所詮,自然科学であり技術に過ぎません.それを魔術へ戻す発想は,自然科学でなく宗教の発想ではないでしょうか.実際,政府の偉い人には新興宗教の関係者が非常に多くおられるようですし(笑)

# 寒くなってきましたので,詳細はまた明日昼間にでも…….

投稿: kaetzchen | 2007年5月11日 (金) 22時54分

私は全くの無保険者です。病気には一切なれません、病院には一切行けません。行くつもりもありません。だから、何か重篤な病気にでもなれば、一人ただ死を待とうと思います。零細自営業ですが、収入が僅かなため、毎月確実な出費になる保険料などを削るしか収支を維持する術はないのです。勿論、日々の食事も1~2食で済ませます。それも、通常は白米(を食べられるだけありがたいと感謝していますが)茶碗1杯のみを梅干や花かつおなどをかけて食べるだけです。こうやって食費をきりつめて生を延ばしてしています(単なる延命と同じ)。当然、いつか体調にも不具合生じて何らかの病気になる可能性はあります。このような生活をしている理由は、収入の大部分を家賃を払うことを優先しているからです。如何に困窮しようとも私はホームレスなどという無様な状態だけはご免被りたいからです。これまでのこの国の医療や税金の使われ方の実体や経緯を粒さに見てきた私はこの国のその制度を一切信用していません。これは政治にも関係することですが。制度や医療技術、医療関係者については、その個々のレベルでは素晴らしい面も様々あるのことは認識していますが、人の生死にかかわる医療がそもそも「商行為」として存在していること自体を私は生来受入れることができません。資本主義経済内で存在する限り、医療行為もその歯車の上で動かざるを得ないのは理解しますが、医療だけは「金儲け主義」である資本主義とは一線画す全く別次元の行為として存在させるべきだと私は思うのです。突き詰めて言うなら、人の生死を商行為の流れの中に置き存在する現代の医療など悪魔の生業と言えます。勿論、医療関係者も糊口癒す必要あるため、彼等の最低生活は確保保障されるべきですが。必要な場合に誰もが何の心配もなく恩恵に受けられるようにするためにこそ我々は税金を国家に分捕られているのです。医療こそ、全て税金で運営すべきではないのでしょうか。国民の安全平和を保障すること以外、国家の存在意義など税金による無償医療を全ての国民に保障する以外にはないのでは?

投稿: けんた | 2007年5月13日 (日) 09時38分

kaetzchenさん、こんばんは。

いよいよ、”改革”という名の市場至上主義が医療にも迫ってきているようです。またテレビが旗振り役をつとめるのでしょう。健康や命まで利益になるかならないかで選別されていくのでしょうか。

投稿: panta | 2007年5月13日 (日) 21時45分

けんたさん、初めまして。コメント有り難うございます。

>税金による無償医療を全ての国民に保障する

私もそう思います。教育と医療は無償であるべきです。でなくて何の国家でしょう。ところが今の日本と来たら”国家が医療や教育を施してやっているんだ、応分の負担をしろ”というようにしかみえません。いわゆる”上”の人達が「朕は国家なり」という意識でその他の大部分の国民を養ってやっているというような心持ちでいるからかも知れません。

でも余計な御世話かも知れませんが、重篤な病気になってもやっぱり病院に行ってください。もし助かる病気ならこの世にたったひとつしかない大切な命、本当にもったいないです。

投稿: panta | 2007年5月13日 (日) 21時48分

 無知と偏見だけで安部たたきばかり行っている人たちについていつも思うんですが、じゃあたたいているあんたが総理になったらこの複雑な国際情勢において日本領土に住んでいる人々が生き残っていくのはどうしたらいいかということを体を張れるのか、またしっかり考えているかのということです。

 結局何の検証もなく代案もなく、体を張るようなこともせず、電通や大手スポンサー、外資スポンサーに毒されている視聴率至上主義のマスコミに扇動にのって、時の権力者を批判すれば満足だとしか思ってるんではないんでしょうか、でいて自分の利権はほしいから国家はなんとかしろと。

 豊富な石油資源を誇るまた巨大金融資本を持っている、核兵器保有している軍産複合体がバックにいる国連常任理事国のアメリカに、そういった資源もない唯一技術力で対抗できる国力ががまったくない日本の総理がどうやって生き残るかとうことです。

 医療については結局アメリカの国益を追求するために日本の市場開放をせまっているわけですから、アメリカの医療問題をよーく研究してアメリカの外圧をうまくかわしながら日本独自の医療システムを創らなければならない。

 日本の損保や生保が不払いを起こしている原因の一つに金利の低い、あまり最近は市場で売れない大量の日本国債を買い込んでいてがんじがらめになっていることが原因があるといわれているように、まずはそういった現状をよーくマスコミの言ったことをそのまま鵜呑みにせず、知り続ける必要があるのでしょうね。
 

投稿: ソクラテス | 2007年5月13日 (日) 23時16分

ソクラテスさん(IPアドレスからするとヘラクレスさん?)、コメント有り難うございます。

あなたの仰りたいこともよくわかります。確かに難問山積なそのうえにまた毎日のように難問がかさにかかってくる総理の仕事というのは激務以外の何物でもないでしょう。在任中に健康を害し、果ては命を落とした宰相も一人や二人ではないことも知っています。ただ、だとしても、それが内閣総理大臣の仕事ではないでしょうか。大変なことは誰でも知っているし、皆さんそれは承知の上で首相の座を手にしたはずです。

「権力の頂点にいる」「最高司令官」の安倍さんのことよりも、私にはやはり生活の様々な場面で困難に直面している(私自身の親も含めた)身近なお年寄りや、経済的な理由で来院回数を減らしたり診療自体を中断してしまった患者さん達や、イラクで毎日危険な物資輸送にあたっている航空自衛隊の方々の方が気になります。

安倍さんに万一のことがあったら御家族の悲しみはいかばかりかと思いますが、それは上記に述べた方達の場合でも何ら変わり無いはずです。かけがえのない大切な命であることに変わりはないはずです。一方総理としての安倍さんが急にいなくなったとしても一時的には混乱があるかも知れませんが、すぐに何事もなかったかのように世の中は動き始めるでしょう。この世の終わりが来るわけではありません。

私には代案を提示する程の才もなく、体を張るような勇気もありません。だからこそこの国を動かしている”上”の人達に運命を預けるしか無く、このように匿名のブログ上でごまめの歯ぎしりをする程度が関の山です。ソクラテスさんのようにわかりやすい説明を、なぜ安倍さんを始め”上”の人達はしてくれないのでしょう。「アメリカに頼るしかこの国の生き残る道はないのだから、経済も医療も軍事も向こうの言うことを聞くしかないのです。甲斐性がない宰相で申し訳ない。とくに自衛隊の方々やその御家族には命を捧げて貰うことになり本当にあいすまない、何かあったら腹を切ってお詫びをするから勘弁してください。」となぜ真正面から国民に言えないのでしょう。”構造改革”とか”国際貢献”とか都合のよい言葉で国民を騙し、愚弄し続ける限り、私はごまめの歯ぎしりを続けようと思います。

投稿: panta | 2007年5月14日 (月) 21時37分

安倍氏(皆さん,幾ら敵と言っても,人名を間違えるのは失礼ですよ.論語の読み過ぎかも知れませんが)がマスコミにあんまり出て来ない,小泉氏に比べて露出度が少ないことを考えてみては如何でしょうか.彼は慢性の神経性腸炎と聞きます.要するに緊張すると下痢になったりするのですね.だから,記者会見の時間を遅らせたりする.

能力的にも器のない安倍氏がいきなり権力の階段を駆け上がったということは,むしろ彼を道具にして,彼が過労で倒れることを期待している黒幕がいると私は考えています.また陰謀史観が出たと悪口をいう人がいるかも知れませんけど(笑) でも,その証拠に,彼は統一協会の手下になってますよね.そして統一協会がでっち上げた拉致問題を六ヶ国協議へ持ち込もうとして,他の国々から毛嫌いされている.六ヶ国協議の目的は北朝鮮を軟化させ,最終的には内戦なしに平和統一させることなのに,日本はピントがずれてると誤解されても仕方がありません.

私が総理大臣になったら……まず憲法を停止して軍事クーデタを起こし,共和制国家へ強制的に移行させるでしょうね.民主化の旗のもとには,さすがにアメリカも文句が言えないでしょう.アキヒト氏一家は特別外交官として国家公務員扱いで再雇用すれば文句はないでしょう.A級戦犯であるヒロヒト氏が亡くなって20年,今さら過去のことを蒸し返す必要もないし.

# そういえば東郷氏の孫娘が参院選に立候補するなどと世迷いごとを述べておりましたが…….こういう特権階級は粛正し,皇族だけにする必要がありますね.

投稿: kaetzchen | 2007年5月16日 (水) 13時47分

日本の伝統を破壊して共和制になったら外国の政変にますます巻き込まれて、日本の国体はますます意味のないものになるんではないかと思います。
天皇制というのは歴史があって大和朝廷の時代から公式に万世一系、2000年以上の伝統が続いているわけで、こういうことは世界の奇跡といわれていて、世界の国々においてどこにもない、万世一系は途中で断絶する可能性があった、しかし時の権力者は政争の具として使うことはあったけど、万世一系という伝統は体を張って守り続けていたわけです。
天皇の家系をみると130代以上の伝統は続いている。
足利義満が天皇を使って、唐の臣下になるとこだった、その唐は滅亡したけど唐の政変に巻き込まれて日本はシナともに運命を共にする可能性があったかもしれない。
私は戦後日本の失敗は昭和天皇をやめさせ、新しい天皇にして出発すべきだったと考えてます。

投稿: ソクラテス | 2007年5月16日 (水) 15時14分

例えば伊勢神宮という歴代の天皇が祭られているとこがある。

彼等はおそなえものを毎日祭り続けている。雨が降ろうが雪になろうが、台風になろうが、天候が悪かろうが、食べることがありがたいかという意味だと思いますが、1000年以上続けている伝統があるわけです。

戦後民主主義教育では天皇は極悪人のような扱いを受けているが、どんなことがあっても時の権力者が体をはって何千年以上の間守り続けて来た歴史や伝統がある。

そういう伝統を破壊する考えをもっていて、海外になびく人に日本の伝統のことを語る資格はないと思っています。


投稿: ソクラテス | 2007年5月16日 (水) 15時25分

>ソクラテスさん

あなたの思想はどうでも良いんです.そもそも「国体」という言葉の定義ってなんですか.「国民体育大会」という冗談はなしですよ(笑)

つまり,あなたには論理が通じない.伊勢神宮がどうして建て替えを繰り返すのか,どうして天皇が自ら田植えをするのか,どうして新嘗祭で天皇が皇后や女官たちとセックスをしまくるのか,なんてことは既に戦前に柳田國男や折口信夫らの一流の学者によって解明されているでしょ.あなたは彼らの文献をまじめに読んだことがありますか? イデオロギーの押しつけの書き込みには,私は拒否をします.つまり,論争をしようとしない人は無視することにします.以上.

投稿: kaetzchen | 2007年5月16日 (水) 19時55分

>柳田國男や折口信夫
の伊勢神宮についての文献でどういうことを解明したか具体的な説明がないのでわからなし読んだ事はないんですが、参考までにどんな本か・・・啓蒙されてみたいので

>あなたの思想はどうでも良いんです
伝統を破壊して共和制になったときの危険性についての思想は柳田國男や折口信夫のような知識人にたくさんいます

>論争をしようとしない人

 伝統を破壊して共和制の危険性を述べているわけです。日本の伝統や文化の一つである天皇の見解は説明しましたが、

 共和制になったら権威と権力が一体となって暴走する可能性がある、ちなみに外務省をつぶした破壊型の父の怨念で動く田中真紀子や政党の広告塔として利用される、信念も思想も乏しい杉村タイゾーというポピュリズム型の大統領が誕生する可能性があるわけです、

 外国の例を挙げると逮捕歴3回あって親の資金力でうまくのしあがった父の閣僚の傀儡のブッシュや韓国ではノムヒョンという大統領があらわれるように、権威と権力は別にする必要があると思います。

 外国にいって、外国の人々に日本という国はどんな国か説明を求められたときに、戦後民主主義教育の一つである自虐史観では限界がありと思うんですよ。

 なぜなら日本には世界と違うこういう伝統や文化があるんだよということを説明できない。別に卑屈になることはないし、藤原正彦氏のように資本主義社会や市場原理や論理を否定するようなことをいってるんではないんです。

投稿: ソクラテス | 2007年5月16日 (水) 21時22分

> kaetzchenさん

あなたの思想はどうでも良いんです、が「人名を間違えるのは失礼ですよ」と書いておきながら「東郷氏の孫娘」ではひどいんじゃないでしょうか?
それとも、センス オブ ヒューモアですかね。

さて、我国の総理大臣は絶対的な権力を有した独裁者では無いので、「憲法を停止」も「軍事クーデタ」もできません。
社会の教科書(小学校ので充分です)を読んで勉強された方が良いでしょう。

>民主化の旗のもとには,さすがにアメリカも文句が言えないでしょう

何か勘違いされているようですが、民主主義とは選択を特定の個人では無く人民の総意に基づいた判断で行う手続きが重要です。
どのように素晴らしいものであっても、正当な手続きを踏んでいなければ民主主義とは言えません。
それに共和制は民主国家と同意でもありません。
非民主的な共和制国家もありますし、王制を残しておきながら民主的な国家も存在します。
いずれも単なる手段でしかないので、共和制であれ王制であれ、それを目的にしてしまうのは本末転倒です。

>こういう特権階級は粛正し

「東条」由布子氏にいかなる特権があるというのでしょうか?
貴方よりも有名であることですか?

意見の異なる者、立場の違うものを暴力的手段で排除しようとする、貴方のような考えが民主主義の対極にあるものです。

投稿: LIARLIAR | 2007年5月16日 (水) 21時37分

また変なのが出て来た(笑) こういうキチガイは患者として接した方がいいのかな?

私の発言も含めて,削除していいですよ.もうまともな議論になってませんから.>panta さん

# 退院してPCの電源入れたら,これだもんなぁ.明日からは白衣モードになるけど.

投稿: kaetzchen | 2007年5月17日 (木) 17時09分

 すいません管理人さん少し荒れる可能性もあると思いますがコメントさせていただきます。

 >また変なのが出て来た(笑) こういうキチガイは患者として接した方がいいのかな?

 こういうことを一方的な決め付け誹謗中傷というんですね。

  共和制の危険性や見解を説明してるんです。現実や具体性のない一方的なイデオロギーのおしつけではありません。

 その説明に対して、kaetzchenさんはどこがどう納得できないとか、現実を踏まえた具体的な説明もないですね、また中途半端で一方的にまともな議論や論争にならないといってますね。

 議論というのはお互いの考えやかかげている問題を解決するために対話をするという意味でしょう。

 お互いの見解を戦わせても、非生産性になる場合があるでしょうが、せめて一方的にきちがいとか誹謗中傷せずに「現実を踏まえた具体的な説明」これくらいのことはふっかけたらどうでしょうか?

投稿: ソクラテス | 2007年5月18日 (金) 00時39分

はじめてコメントさせて頂きます。

kaetzchenさんへ

>私の発言も含めて,削除していいですよ.もうまともな議論になってませんから.

 あなた以外の方の議論はまともだと思います。削除するかどうかはpantaさんのご判断ですが、あなたは削除してほしいみたいですね。なんとか御自身の破綻した議論の証拠を隠滅したいという焦りが感じられるのは私の気のせいでしょうか?

投稿: PACMAN2 | 2007年5月18日 (金) 08時00分

>教育と医療は無償であるべきです。でなくて何の国家でしょう。ところが今の日本と来たら”国家が医療や教育を施してやっているんだ、応分の負担をしろ”というようにしかみえません。いわゆる”上”の人達が「朕は国家なり」という意識でその他の大部分の国民を養ってやっているというような心持ちでいるからかも知れません。

 かつてわが国にも一部の恵まれた人しか医者にかかることすらできない貧しい時代がありました。私自身はすでに豊かになった時代に生まれましたから病気になれば病院にいき、診察、投薬してもらうのは当たり前だと思っていました。しかしながらこれは決して「当たり前」ではなく、現在日本人は大変に恵まれた状況にいるということを認識すべきだと思います。いまも世界中の大多数の国や地域の医療水準、経済状況はかつての貧しい時代の日本と同じようなものでしょう。教育、医療は無償であるべきだ、という主張は私も理想としてそうであるべきだとは思いますが、まがりなりにも国民に医療サービスが普及しているというのは先立つものがあってこそであって、それを誰かが負担してくれているから可能であるという事実を忘れてはいけないと思います。

投稿: PACMAN2 | 2007年5月18日 (金) 09時36分

皆さん、コメント有り難うございます。

話が共和制やら天皇制とか、万世一系で世界の奇跡などと言う私にはついて行けないレベルになっていてどうしたものかと思案していたのですが、PACMAN2さんがまた私のエントリーに対するコメントに戻してくれました。

”誰かが負担してくれている先立つもの”とは、私たちの納める社会保険料や税金です。”上”の人達が施してくれているわけではありません。要は税金の使い方、振り分け方の問題だと思います。不勉強なので自分で確認したわけではありませんが、北欧の多くの国では教育、医療が無償だと聞きました。そこでは理想が実現できているわけですね。うらやましい限りです。どうしてそれが日本ではできないのでしょうか。シリーズ医療も命も削られるでも取り上げる予定ですが、英独仏やスウェーデンなどは外来の窓口負担料は原則無料です。どうしてここ日本ではそれが引き上げられ続けられるのでしょうか。

投稿: panta | 2007年5月18日 (金) 14時05分

>”誰かが負担してくれている先立つもの”とは、私たちの納める社会保険料や税金です。”上”の人達が施してくれているわけではありません。要は税金の使い方、振り分け方の問題だと思います。

 おっしゃるとおりです。我々の医療にかかる費用は自分や他の誰か、企業などの事業者が負担している訳で天から降ってくるのではありません。当然有限のものですからその範囲内でやり繰りをしなければいけません。ない袖は振れないのです。私は高度成長期から現在までのわが国の医療状況(医療に限らないかもしれませんが)は世界史的にみても非常に稀な幸福な時代だったと思うのです。そんな時代は過ぎ去りつつあるということは多くの人が肌で感じつつありますが一方、私のように豊かな時代の日本しか知らない世代の中にはこれまでの状況が当たり前だと思っている人、無限に国家が生活や医療を保障してくれるのが当たり前だと思っている人もやはりいると思うのです。私は今の日本の医療状況は厳しくなりつつあるとはいっても世界的に見てまだまだ恵まれていると思いますし、そういう状況の中でいられるということにまず感謝するべきだと思います。

投稿: | 2007年5月19日 (土) 01時04分

 先ほどは名前を入力するの忘れて送信してしまいました。上のコメントは私のものです。失礼しました。

投稿: PACMAN2 | 2007年5月19日 (土) 01時06分

無限に国家が生活や医療を保障してくれると思っている横着な人は皆無ではないでしょうが、PACMAN2さんはそんな人達が大部分だと思いますか?
 
最近盛んに取り上げられている所謂”ワーキングプア”の方々や、保険料が払えず資格証明書を交付された人々、生活保護に頼らざるを得ない人々、十分な介護が受けられない御老人や介護に疲れ果てた御家族など、決して無限に保障してくれなんて思ってないはずです。恵まれていると感謝できる以前の状況の人が確実に増えています。

一方ではセレブともてはやされる人々がこれ見よがしに散財しています。振れる袖がたくさんあるように見えますが、私の見当違いでしょうか。大儲けしている分だけ沢山税金を払って、上記の人達がせめて人間らしい医療を受けられるようにして欲しいと思うことは、今の時代間違っていることなのでしょうか。感謝の気持ちが足りない恩知らずなのでしょうか。

投稿: panta | 2007年5月19日 (土) 20時45分

>無限に国家が生活や医療を保障してくれると思っている横着な人は皆無ではないでしょうが、PACMAN2さんはそんな人達が大部分だと思いますか?

 私は大部分だとは言っていませんが、これまでが非常に恵まれた時代であったということ(医療に限らず)に気づいていない人は多いと思います。

>最近盛んに取り上げられている所謂”ワーキングプア”の方々や、保険料が払えず資格証明書を交付された人々、生活保護に頼らざるを得ない人々、十分な介護が受けられない御老人や介護に疲れ果てた御家族など、決して無限に保障してくれなんて思ってないはずです。恵まれていると感謝できる以前の状況の人が確実に増えています。

 このご指摘は私も重大に受け止めていますが、あまりにも多くの問題をごっちゃ混ぜにして議論すべきではないと思います。これらの諸問題は長く続いた不況、規制緩和、経済のグローバル化、高齢化など多くの要因が絡んでいるのであって、しかもそれぞれの解決策を見出すのは非常に困難でしょう。特にグローバル化の問題は国内問題ではないのですから我が国だけで解決することは出来ません。私自身もこれらの問題に対し全く解決策を提示することが出来ないことは認めます。

>一方ではセレブともてはやされる人々がこれ見よがしに散財しています。振れる袖がたくさんあるように見えますが、私の見当違いでしょうか。大儲けしている分だけ沢山税金を払って、上記の人達がせめて人間らしい医療を受けられるようにして欲しいと思うことは、今の時代間違っていることなのでしょうか。感謝の気持ちが足りない恩知らずなのでしょうか。

 私も一部の人だとは思いますが、自分の資産をあからさまに誇示するというのははしたないことだと思います。でも振れる袖がたくさんあるのでしょうか。私は税金については全くの門外漢なのでこれから述べることはあやふやな話であることをご承知の上で読んでいただきたいのですが2006年の高額納税者(所得税納税額1千万円以上)は約75000人でその人たちの総納税額は約1兆6千億円だそうです。これらの人々は住民税や社会保険料も含めれば所得の50%程度を納めていると推定されますから仮に所得全部を巻き上げたとしてもあと1兆8千億円程度でしょう。(明らかな間違いがあればどなたかご指摘ください)それによって引き起こされる政治的、経済的、社会的弊害を無視し1兆8千億円を捻出したとしてその程度の金であなたが指摘した問題を解決できますか? 私は「焼け石に水」だと思います。金持ちから金を取れるだけ取ればいいという考えはあまりに安易だとは思いませんか。社会的弱者の人たちにも人間らしい医療を受けられるようにしてあげたいという考えには私も一切の異議はありませんし感謝の気持ちが足りない、恩知らずなどとは思ったことはありません。これからも我が国の医療がすべての国民にとって安価に、高いレベルで提供されることを望まない人はいないでしょう。ただ我々に出来ることには限界があるということは認めなくてはいけないということを私は言いたかったのです。

投稿: PACMAN2 | 2007年5月20日 (日) 13時37分

PACMAN2さん、御丁寧な返答有り難うございます。あなたに対して怒りをぶつけるつもりではなかったのですが、年甲斐もなく熱くなってしまいました。お気持ちを損ねておられたら御容赦下さい。

さて高額納税者に関しての数字興味深く見させていただきました。”お金持ち”から多く取っただけでは焼け石に水というわけですね。ただこの場合は法人税も考慮しないと片手落ちではないでしょうか。もちろん”セレブ”という言葉で括ったのは私で、それに対するPACMAN2さんの御回答ですけど、それだけの所得をサラリーマンとして受け取っている人はそう多くないわけで、大抵は会社を幾つも持っていて税金対策も含めて個人と法人の収入に振り分けていると思います。その合計が幾らくらいになるかは知りませんし、それでも焼け石に水なのかも知れませんが…。(匿名をいいことに無知をさらけ出しているかも知れない私ですけど)

結局は今の政府が”誰の言い分を大事にして、何に優先順位をおいているか”ということにかかってくるのだと思います。

投稿: panta | 2007年5月20日 (日) 16時48分

突然ですみません。読ませていただきましたが、
私もPACMAN2 さんと同様「まともな議論をしていない」のは一人だけだと思います。

>いつでも、どこでも、誰でもが安心して医療が受けられる

確かに理想といえば理想ですがやはり理想に過ぎません。国民皆保険制度時代の医療は、財源が豊富だったことに加え今と比べると「杜撰だったがある程度までは許されていた」ということも指摘しておきたいと思います。その分安全マージンを取ってやろうとすると人での面も含めてコストがかかるのは当然の事なのです。それで医療給付からこぼれる人が出ても良いという主張ではなく、前提として「コストはかかるものだ」という認識が必要だと思うのです。

投稿: HF | 2007年5月21日 (月) 17時58分

HFさん、コメント有り難うございます。

仰ることはよくわかりますし、「コストがかかるものだ」という認識のない人は私も含めてまずいないでしょう。PACMAN2さんの御意見にしろ、あなたの御意見にしろお役人だったら優等生の回答なのでしょうが、何か違和感を覚えるのは私が現実に「医療(や介護)給付からこぼれる人」を目の当たりにしてるせいかもしれません。

コストがかかるからこそ国や社会の援助が必要なわけで、コストを理由に切り捨てては一番いけないものだと思います。しかるに今の医療政策はそのコストを個人や家族に押しつけようとしているようにしか見えません。そうなるとお金のある人と無い人で大きな差が出てきてしまいます。認知症の方の介護ひとつとっても高額の有料老人ホームに入られた方もいれば、家族の誰かが犠牲になって(たいていは嫁が勤めを辞めたりして)看るしか無く、一律に線引きされた介護度(昨年4月からは多くの人が同じ状態にもかかわらず介護度が引き下げられるという事態が起こっています)から受けられるサービスでは結局無理があって、往診した際には褥瘡などで悲惨な状態になっている方も多々おられます。

HFさんやPACMAN2さんとそんなにかけ離れたことを言っているつもりはないのですが、コストとか理想に過ぎないとかお役人さんみたいなことを仰らないで、身近なところから考えていただければと思います。病気の人、介護を受けている人にとっては国や社会が自分たちを見捨てていると思わざるを得ないことが一番辛いことかも知れません。

御家族や御親族に長期に療養している人や介護を受けている方はおられませんか? もしおられたら、お忙しいかも知れませんが御本人や御家族に一度話を聞いてみてください。

投稿: panta | 2007年5月22日 (火) 08時25分

>コストを理由に切り捨てては一番いけないものだ
切り捨てていいとは思っていませんし、そういう種子の主張ではありません。

やたらに個人負担が大きくそうおいそれと病院にかかれない諸外国の現状を見るに日本は恵まれている方だと思っています。

しかし現実の問題としてその理想に近い医療環境の維持に社会資本の投下が制限されている現況があるわけでその点では遅かれ早かれ日本の医療はその選択を迫られる状況に陥ると思っています。
お金はそんなにかけられず、診療予約も数ヶ月待ちという破綻した英国的医療か、あるいは互助から逸脱してアメリカのようにきっちり自己責任で高額医療に対応できる人とそうでない人と分極するか。

その点も含めて考えることを「役人的だ」とされるのならば甘受します。しかしながらない袖は振れない訳で、大なり小なりの妥協はせざるを得ないと思います。そう判断することと医療の網から外れる或いは負担が増えることに対するシンパシーは切り離すべきです。

投稿: HF | 2007年5月23日 (水) 00時28分

HFさん、余り勉強もしておらず稚拙な私の話に御丁寧に付き合っていただいて感謝しています。

ただ「医療の網から外れる或いは負担が増えることに対するシンパシー」を切り離して判断することは絶対に避けたいと思っています。そうしてしまったらいいようにされるだけだからです。イギリスとアメリカの医療の二者択一に嵌められないように、それ以外の国の医療を勉強していきたいと考えていますが、いろんな意味で時間はとても限られていますね。

投稿: panta | 2007年5月23日 (水) 14時02分

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 株の投資 | 2012年6月 7日 (木) 16時07分

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