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2007年7月26日 (木)

自衛隊員とその御家族の皆様へ

Jieitai1

82歳になる私の父は海上自衛隊のOBです。(以前の記事で公務員と書きましたが、正確には特別職国家公務員です) 農家の長男でしたが、終戦間近に招集され実戦経験はありません。大村の基地から長崎のキノコ雲を目撃したという父が、戦後どういう思いで自衛隊に入隊したのか話してくれたことはありません。しかし当時20代の若者だった父に、新しく自由で平和な国に生まれ変わったこの日本とそこに住む人々を守りたいという思いがあったことを想像するに難くはありません。

私自身、父の仕事を誇りに思って育ちました。生意気な年頃になって父に自衛隊不要論を吹っかけたこともありましたが、心の片方では”専守防衛”という言葉に象徴される”侵略をしない軍隊”、災害時に真っ先に駆けつける”国民のための部隊”を好ましく思っていたのも事実です。怪獣映画ではただひたすらに叩き落とされる自衛隊機や、踏みつぶされる戦車にちょっと不満でしたが、今思うとあれが自衛隊本来の姿で自らを犠牲にして黙々と国民を守ってくれていたのだと思います。

しかるに今の自衛隊はどうでしょう。銃を携帯し装甲車で他国の地を走り回ることが平然と行われました。今も他国で戦闘をしている国々の兵士や物資の空輸を続け、艦船の燃料を補給し続けています。一方国内では他国の軍事基地建設に反対する地元の人々のもとに自衛艦が差し向けられ、平和活動をしている人々の監視を自衛隊がおこなっています。そして何よりも納得がいかぬのは自衛隊の司令部が米国のそれと統合されるような動きになっていることです。

Jieitai2

「一体どうなってしまったのか、自衛隊よ!」と叫びたい心境です。私が誇りに思い愛着を持っていた”専守防衛の自衛隊”はどんどんその逆のただの軍隊、しかも外国の傘下の軍隊に変わっていきつつあります。もちろんそれは私の無邪気な幻想でしかなかったこともよくわかりますし、軍隊というのは本質的にそういうものなのでしょう。ただ現在の自衛隊員の方々がどんな志で入隊されたのか私にはわかりませんが、少なくともよその国の一部の支配者達のために命を張って戦いたいと考えて志願した人は一人もいないと思います。今の成り行きに戸惑いを覚えている方も少なからずおられるのではないかと察します。かつて反戦自衛官などと呼ばれた方達もおられましたが、組織の性格上政治的な意見は表だってはできないことでしょう。しかし自分たちを統帥する政府を投票で選ぶことは自由です。選挙の際には上の方から指令が出るなどと言う話も小耳に挟みましたが、この国に住む全ての人々を守るためにはどの政党がよいのかを十二分に吟味して投票してくださることを切に、切に望みます

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コメント

>そして何よりも納得がいかぬのは自衛隊の司令部が米国のそれと統合されるような動きになっていることです

 かつて三島由紀夫が自衛隊の屯所で自衛官の前で演説を行いクーデターを起そうとしましたが、失敗して自決しました。
だいたい同じようなことをいってますが、きちがいだとかいわれる意見もあればあそこまで体をはれる人はいなかったという意見もありました。

 現状の政治はどうでしょう、アメリカの許しがないと外交ができないがんじがらめな状態でしょう。三島が言ったことがほとんど当たっているわけです。今の自衛隊は政府の下にいて、その政府はアメリカワシントンの下にいる構図ですから・・・

 もし本当に日本を変えるのであれば、繰り返しますがアメリカ軍需複合体に毒されているキリストプロテスタント移民国家アメリカとの関係を見直す体をはれる政党ではないと難しいのではないのでしょうか。

投稿: ソクラテス | 2007年7月27日 (金) 11時34分

情報源がテレビ・新聞に限られているようだと判断材料は偏ったものになりますが、お父さんは最近の状況については、どのようにお考えなんでしょうか。特に対米関係。

投稿: ゴンベイ | 2007年9月22日 (土) 15時13分

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