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2007年5月13日 - 2007年5月19日の2件の記事

2007年5月19日 (土)

辺野古の海と東国原知事

あいかわらず辺野古の状況は殆ど報道されません。ワイドショーをよく見ている妻に尋ねてみましたが、まったく目にしていないそうです。ワイドショーの合間にある短い”ここで報道局からニュースです”云々の時間に報道されたのかも知れませんが、もしかするとこの時間はCMより視聴率が低く、トイレタイムになっているのかも知れません。

N_taira

今朝の新聞の一面も、拳銃立てこもり男の投降(!?)が大々的に報じられており(もちろん一人のかけがえのない命が奪われたこの事件を軽視しているわけでは決してありませんが)、辺野古の記事は片隅にも見つけられませんでした。米軍のための基地を地元の反対を押し切ってこの国の政府は無理矢理つくろうとしており、沖にはこともあろうに自国の軍艦を配備して威嚇する。そしてその事実をこの国のマスコミは殆ど国民に知らせようとしない。本当にやりきれないですけど、これが今の我が国の現実です。

S_higashi

一方、私が昨昼垣間見たワイドショーにも、妻が夜見ていたバラエティ番組にも宮崎県の東国原知事が出演し笑いを取っていました。昼のワイドショーでは裏金の問題で”正義のテレビ”が知事を応援して追求を始めそうな雰囲気でした。また夜のバラエティでは、東国原知事就任後の1週間で、専門家の試算によるとその経済効果(最近よく使われますが、何か胡散臭い言葉です)は百数十億円にのぼることが彼の口から述べられ、周りの出演者達から賞賛の声が上がっていました。たしかハナワの唄う”SAGA”でも経済効果がどうのと言われていましたが、それで佐賀県民や宮崎県民が幸せになったのでしょうか。困っている人に救いの手が差し伸べられ、医療や福祉や教育に心配のいらぬ住みやすい県になっていくのでしょうか

臍曲がりの私にはかつて観た映画「トルーマンショウ」が脳裏に浮かんできてしかたがありません。宮崎県政がテレビのオモチャにされなければよいのですが…。

*映画「トルーマンショウ」について検索していたら、下記のサイトが興味深かったので勝手にリンクを張りました。(文章はかなり以前に書かれた物だと思います)
”カルチャースタディーズ” :http://www.culturestudies.com/memdir/index.htm
サイドバー内のTEXT ARCHIVEをクリックして出てくるリストの中の「現代社会の矛盾の象徴としての郊外ニュータウン」という文章にリンクを張っています。

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2007年5月16日 (水)

シリーズ医療も命も削られる(1)-前編

Iryo_1

なぜ起こった? 医師不足(前編)

シリーズ医療も命も削られるの第1回目(前編)です。

マスコミで盛んに医師不足の話題が取り上げられ、産科のみならず、小児科、外科、そして救急を受け入れる病院が地域から姿を消していく深刻な事態となっています。それについてこの小冊子では二つの原因を挙げています。医師の絶対数の不足と、その配置や待遇を病院や自治体まかせにしてきたことの二点です。そしてそれらは「医師を増やせば増やしただけ医療費が増える」という政府(厚生労働省)の逆立ちした考えが大きな原因になっていると断じています。

絶対数の不足


  • 政府が長年医師養成を抑制してきた結果、Iryo3医療施設で実際に働く医師数は総数約25万9000人人口1000人あたりで2.0人とOECD加盟国30カ国中、何と27位という低水準となっています。(右図:クリックすると拡大します)
  • Iryo7

  • フランスやドイツの水準(3.4人/1000人)になるにはあと18万人、OECD平均の水準(3.1人/1000人)でもあと14万人も医師数が足りません。(右図:クリックすると拡大します)

配置や待遇の不備

産科や小児科、救急医療など24時間体制で容態の急変などへの対応が求めらる分野は十分な費用が保障されないまま今日にいたり、恒常的な不採算部門となってしまいました。費用が足りず十分な人員が配置されないと、当然のことながら医師を始めとする医療スタッフは過密労働となってしまいます。以下はその実態です。


  • 勤務医の1週間の平均労働時間70時間…(国立保健医療科学院調べ)

  • 宿直・夜勤の翌日も勤務する小児科医:全体の7割…(厚労省の小児医療拠点病院全国調査)

  • 小児科医の24時間連続勤務の回数:月平均2.4回(最多は10回)…(同調査)

Iryo5

このような環境は女性医師を大変働きにくい状況においており、まともに産休や育休もとれず、そのため一度現場から離れるとなかなか復職できないのが現実です。その結果就労している女性医師の割合はOECDの中で統計の出ている26カ国中最下位となっています。(右図:クリックすると拡大します)

絶対数が足りない上に国が十分な費用を手当てしないために、必要な人員が配置できない。その結果の過密労働から限界に達した医師が離れていき、ますます人手不足になる。その悪循環から最終的には病院や診療科の取りやめが相次いでいると言うことです。医療にお金をかけない国の姿勢(低医療費政策)が、医師不足の根本原因です。

この問題に対する政府(厚労省)の対応については後編で述べます。

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