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2007年1月28日 - 2007年2月3日の2件の記事

2007年2月 3日 (土)

ニュース声優

News_pic_1

最近ニュースを見ていてとても違和感を感じることがあります。事件の被疑者などの供述(当然実際に聞いたわけではなく警察や検察から流されたものだと思いますが、)を声優まがいの声色で報じていることです。一昔前からの音声を変調して流すインタビューにもかなりいかがわしさを覚えていましたが、それとは別のあざとさを感じてしまいます。


音声の変調は発言者の特定をしにくくして、より真実を述べて貰おうと言うことなのでしょうが、あの甲高い声やモゴモゴ声での話しが始まると、とたんに私の中でリアリティが急降下です。どちらの声もよく似た声質の人を知っているので、まるでその人達が喋っているようにしか聞こえず、話の内容はそっちのけになってしまうことがよくあります。平気でやらせをさせるテレビ業界です、音声を変えたらやらせ発言をする人もより敷居が低くなることでしょう。


ただ音声を変調しても、まだ微妙な声の震えや、間の置き方から、発言者の怒り、悲しみ、あざけり、喜び、憎しみなどの感情が垣間見え、我々は彼らの人となりを推測できます。ところが冒頭に書いたような、台詞を他人が吹き替えよろしく読み上げるやり方は脚色以外の何物でもありません。実際、被疑者の供述はさも性悪で陰気な感じに読み上げられます。聞いた人の頭の中には実際とは異なる”犯人”像ができあがってしまうでしょう。もうテレビや映画の悪役と同じです。


この声優まがいのナレーション、最近はNHKのニュースにまでも採用されています。それどころか先日は六カ国協議を伝える7時のニュースで、北朝鮮の金桂冠外務次官の発言をこれでやり、それに対するアメリカのヒル国務次官補の発言は従来通りアナウンサーが読み上げるという応用編になっていたのには参りました。


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2007年1月28日 (日)

お笑いが日本を変えた!

Tv2

自他ともに認めるB層の妻が言いました。「○○(私の呼称)が言うように毎日お正月番組みたいね。お笑いの人達と若い女性タレントがひな壇に並んでゲラゲラ笑ってるだけよね。何か世の中が変わってしまったよね。」


何時からでしょう、こんな感じになってきたのは。西川やすし・きよしなどの第1次漫才ブームの時はまだテレビ番組の一分野に過ぎなかったように思います。「8時だよ、全員集合」は私も楽しみにみていましたが、ギャグで食べ物を粗末にすることへの批判はあったものの、まだタガは外れてなかった気がします。


その後、お笑い軍団みたいのものがいくつか登場して、大仕掛けで冒険ごっこをするような番組が始まり、軍団の大将の無理難題によって子分達が酷い目に遭う様子をみせて視聴者を楽しませるような構成でした。その流れで過酷な罰ゲームを売り物したり、若手の芸人さんにその尊厳を踏みにじるような試練を課してモニターを通して皆で笑い飛ばしながら観察するような企画が出てきたのではないかと思います。たかがテレビと思って見過ごしてきましたが、影響力の大きい(とりわけ子供達にとっては)テレビだからこそ、この時期に私たちは声を挙げなければいけなかったのかもしれません。


Shinsuke2

そのうちにいわゆるバラエティ番組というのが幅を利かせるようになり、タレント達の身の上話やクイズ遊び、果てはふざけあいをだらだら流すだけのお手軽な番組が日がな一日続くことになります。そしてたいていその司会や出演者にはお笑いの人たちが配されており、かくして何も考えずゲラゲラ笑ってテレビを見ていれば日が経っていく有り難い仕組みができあがっていきます。さらに最近ではその応用編として、法律相談や政治論議までバラエティ化され弁護士や政治家先生達がこぞって御出演です。ここでもお笑いの人たちがキーポイントで彼らにあわせてうけをとれることが大切な出演条件のようです。テレビという土俵の上で先生、先生と祭り上げられつつ、実際はいいように笑いの出汁に使われています。


一面的に見るとそういうテレビ的なものの結実のひとつが一昨年の郵政民営化劇場型選挙だったのではないでしょうか。最近は報道番組のバラエティ化も進んでおり、今にお笑いの人がニュースキャスターを務めて面白おかしくニュースを報じるのではないかという悪夢が頭をよぎります。


私は一生懸命芸を磨いているお笑い芸人さん達をこの記事で揶揄しているわけではありませんので、念のため。


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