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2008年1月27日 - 2008年2月2日の1件の記事

2008年2月 1日 (金)

大阪府知事選に思う

 大阪府知事選の結果には少々驚きました。忙しい日々が続いていて、どの候補が優位に選挙戦を戦っているかなどの情報は全く持ち合わせていませんでした。私の知る限りにおいての橋下弁護士のこれまでの言動やテレビでの振る舞いからは支持する気にはとてもなれませんでしたし、それがわかりさえすれば人々の支持も露と消え去るだろうと考えていましたが、蓋を開けてみればダブルスコアとは恐れ入りました。

 私が嘆いていると、妻は平然と「だって、後の人は全然知らないもん。通るの当たり前やん。」と言ってのけました。かねがねB層を自任している妻ですが、案外そんなところなのだと思います。結局はテレビ的にうまく演出ができる人、そういう意味での”タレント”がこれからますます幅を利かしていくのでしょう。テレビでは橋下候補の応援演説にやってきた東国原宮崎県知事の映像も流していましたが、大阪府政もこれからはテレビのワイドショーの定番と化するのでしょうか。

 テレビといえば、昨年末に放送されたNHKの「ワーキングプアIII」のビデオを一人での昼食時に少しずつ見ています。妻とも最初は一緒に見たのですが、「食事の時にはあまり見たくない」とのことでしたので…。それでも妻は”ワーキングプア”について一生懸命友人達に語ってくれているのですが、子供の小学校時代からの茶飲み友達(50歳前後)、習い事関係の友達(60歳前後)、うちの診療所で働いてくれている方々(30代から60代)、誰一人この番組は見ていませんでしたし、所詮私の受け売りでは番組の意図する所は伝わらなかったようです。一方この中の少なからぬ人々から雪の中を一晩中歩き回って厳冬の夜を凌いでいるというホームレスの話題が出たそうです。妻に言わせると”朝の忙しい時間帯に2時間にもわたって放映されている”民放のワイドショーの一コマだったようですが、たいていの人がその日の話題のひとつとして共有していたようです。もちろんその感想も異口同音に「あのホームレスの人は朝まで歩き通せたかしらね?」。

 結局テレビの持っていき方次第です。同じような話題でも一方では鋭い社会批判にもなることが、他方ではその日のうちに消費されてしまう話の種でしかありません。先に挙げた人たちは実直に生活されているごく普通の方々ですが、テレビの言うことは疑うこともなく素直にそのまま受け止めてしまいます。最近コマーシャルが目立つ”飲むヒアルロン酸”の健康食品、効くはずもないのですが、妻がその事を話しても「あんなに朝早くから何回もコマーシャルをしているのだから、嘘のはずがないわ。」との答えが返ってきたそうです。この方も含め、みな例の”納豆ダイエット”の経験者です。騙されても騙されてもテレビの言うがままです。

 この方々の橋下弁護士評は私が妻に予想してみせたとおり「何かやってくれそう」でした。私はこの方々を露ほども非難する気はありません。もちろん馬鹿にする気も毛頭ありません。皆妻の大切な友達ですし、私自身も五十歩百歩の所にいるのだと思っています。ただテレビを見れば見るほど自分の頭で考える力が無くなっていき、昔の人ならその人生の過程で培われてきた常識に照らし合わせて簡単に嘘だと喝破できたようなことも、「テレビがこう言っているから…」と簡単に騙されてしまっていることが悔しくてならないのです。もちろん橋下弁護士が大阪府民のために粉骨砕身して下されば言うことはありませんが、そうしようとしまいとテレビとの蜜月関係を維持さえできていれば今後二選も三選も楽々してしまうのでしょう。

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