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2008年2月10日 - 2008年2月16日の1件の記事

2008年2月11日 (月)

岩国市長選

 岩国市長選は残念ながら僅差で井原前市長の敗北に終わってしまいました。どんなに接戦でも1票でも上回って井原市長を引きずり下ろしさえすれば、この国を今牛耳っている大きな力を持った人たちにとっては大勝利のはずです。今後米軍再編に伴う地域住民の抗議の声は今回と同じような方法でかき消されていくのでしょうか。

 一方今回の真っ二つに別れた票数からは岩国の人たちの呻吟が聞こえてくるかのようです。井原前市長に投票した人たちも、ひたひたと伝わってくる大きな力に不安を覚え、”夕張のようになるぞ”などという脅しの言葉に心中穏やかではなかったはずです。また福田前衆院議員に入れた人たちも決して米軍基地を有り難がってなどはいないはずで、それぞれの心情は紙一重の差なのだと思います。それだけにそんな状況を作り出した、米軍再編やそれに盲従する政府、再編交付金などというえげつないやり方に怒りを覚えます。

 防衛省は三十三にのぼる自治体に米軍再編交付金の交付を指定する一方で、今回の岩国市や、沖縄県名護市など基地再編を受け入れていない自治体は排除して兵糧攻めにしようとしています。支配する”上”の側からは当然のいわゆる”アメとムチ”ということなのでしょうが、地方の財政危機につけ込んだ姑息なやり方としか思えません。その指定が恣意的なことは、今でも政府案の修正を求めている名護市に対して、岩国市長選の直前に一転して交付金を支給することを政府が決めたことでも明らかです。

 米軍基地の再編がそんなに大切なら、その理屈を実際に生活に影響を受ける地域の小さな人間たちに判りやすく、根気よく説明することが、大きな力を持つ”上”の人間たちの義務ではないでしょうか。彼ら”上”の人間たちの目は一体どこを向いているのでしょうか。彼らの中には”愛国心”をよく口にする方が多いようですが、その”国”とは”彼らの体制”のことであって、そこに住む小さな小さな”下”の人たちのことは芥子粒ほどにも見えていないのではと思ってしまいます。

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