平気で人の首を切れという人々
いつもながら、周回遅れの私のブログですが、前回に引き続きサンデープロジェクト(先日ではなく6月24日放送分)に関することです。
前回何かもうひとつ言いたいことがあったような気がしていたのですが、TBしようと思ってお邪魔した喜八ログの謎の憂国者「r」さんの投稿記事で思い出しました。当日のサンデープロジェクト、民主党の小沢代表も出演していましたが、キャスターの田原総一朗氏やコメンテーターの財部誠一氏から激しく社会保険庁の全職員の解雇に対する同意を迫られていました。日曜日は私が自宅の床ふきとトイレ掃除をする当番の日で、雑巾片手に途切れ途切れにしか見ることができなかったのですが、どうもその前に出演していた自民党の中川幹事長が社会保険庁の全職員をいったん解雇すると宣言したようです。あとで見た森田実さんのサイトで、安倍首相が社会保険庁の解体と全職員の解雇を主張していることに沿ったものだとわかりました。(”森田実の時代を斬る”の2007.6.25(その1))
”何とかかんとか!、イエスかノーか!”と例の調子でがんがん迫られていました。思わず「がんばれ、まけるな!」と叫びたくなるような場面でしたが、小沢代表は「どうして生首を斬るなんてことができますか」と反論していました。森田実氏のサイトによると小沢代表は「それぞれの人に生活がある。その生活権を奪うようなことはしてはいけない」とも答えていたようです。
全職員の解雇をことさら発言することはどうも対外的なパフォーマンスのように思われて不快です。社会保険庁を分割、解体して「日本年金機構」に改組するそうですが、その過程で解体される社会保険庁の職員は全員解雇され、新しく立ち上がった組織に新規採用となるのは事務手続き上は当然の流れのはずです。それでも実際に働いている人達は、その収入で生活し、家族を養い、将来の設計も立てているわけですから、もし自分が解雇はされたものの採用されなかったらどうしようと不安が頭をよぎるのではないかと思います。それを「当然全員解雇です。」とことさらに言いふらすことは彼らの人生を弄ぶことにほかなりません。
もちろん、自民党が自治労を始めとする労働組合を矢面に立たせて、彼らを支持基盤のひとつとする民主党を不利にさせようと考えていることは、私なんぞにもわかります。しかしその尻馬に乗って、社会保険庁の一般職員の生活や将来にかかわる首切りを平気で迫るキャスターやコメンテーターとは一体何様だというのでしょうか。
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